2014年10月6日月曜日

洋楽の国内盤発売が遅い件

洋楽を聴くときはいつも国内盤CDを買っている。
日本に住んでいると、外国のアーティストがカジュアルにテレビやラジオに出演したり、雑誌のインタビューに答えたりするのを見ることができない。
そのため、国内盤同封の解説を重宝する。



経験上、解説を読んでからアルバムを聴くのと、歌詞すらない輸入盤のアルバムを聴くのは、全然作品全体の捉え方が変わる。
それは美術館でも言えることで、展示の説明を読まないで絵を見るのと、読んでみるのとでは解釈が全然違う。



だから僕には作品自体よりも解説を楽しみにしてる部分があるのだが、この国内盤CDについて、最近よく思うことがある。
それは洋楽の国内盤発売が遅かったり、発売自体がなかったりすることだ。



気になった国内盤未発売および遅れ
  • Lorde / Pure Heroin (欧米から4か月遅れて発売)
  • Iggy Azalea / The New Classic (2014.12.10発売。欧米に遅れること8か月)
  • Sam Smith / In The Lonely Hour (2015.1.21発売。欧米に遅れること7か月)
  • Sia / 1000 Forms Of Fear (2014.12.24発売。欧米に遅れること5か月)
  • Jessie J / Sweet Talker (未定)



たった5例だが、それでも英語圏では有名な受賞作ばかりだ。
思い込みかもしれないが、10年前はこんなことはなかった気がする。
売れなさそうな洋楽CDですら国内盤が発売された。
それが今では良作ですら国内盤が発売されていない。



発売の時間差は映画業界には元々見られる戦略で、洋画は本国での放映から遅れて日本での配給先が決定し、字幕スーパーがつきプロモーションとともに放映される。
音楽もそういう傾向にあるのだろうか。
単に全然売れないので、国内盤発売を減らしているのか。
あるいは、日本国内ではなく、現地でのやり方が変わってそれが日本にも影響しているのか。



いずれにしても本国での熱が落ち着いたころに国内盤を発売しても仕方ない気がする。
レーベルに分かってほしいのは、CDが売れないのは音楽の楽しみ方が変わってきているからだけれども、CDを聴く人はまだ沢山いるし、音楽自体の質が悪くなったわけではないということなのだが。

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